2010年12月7日火曜日

やぶうち優の『水色時代』

 『「青春」というにはまだ早い、青に染まる途中ということで「水色」のとき』という出だしで始まる『水色時代』、小学校編が三話、中学校編が32話からなる比較的長い物語。

 第一話を読んだときに、女の子の物語だからこんな始まり方なのかなあと思いました。これがメインのお話はどこかで読んだなあと思い、ちょっと考えました。吉田としの『あした真奈は』でした(1963年に少女フレンドに連載された読み物で同年に東都書房から、1977年に朝日ソノラマから文庫で出ていました。ネットは便利ですね、いつ出た本かがすぐにわかりますから)。少女フレンドに載ったときには問題作として話題になったようです。
 それから30年近くたち、似たようなテーマもどうということもなくなったようです。けれど、この第一話があったからこの長い物語を読もうという気になったのです。でも、このブログを書くために引っ張り出してみたら、みごとに中学時代のことが記憶から抜けていたのでした。それだけ印象に残る始まり方だったようです。

 ということで、本当に申し訳ないのですが、もう一度時間を見つけて読み返してから改めて書こうと思います。

 書名 『水色時代』第一巻
 出版社 小学館
 1991年12月20日初版発行

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