2022年3月11日金曜日

地震から11年

 11年前の3月11日は今年と同じ金曜日でした。あの日は雪が降り、停電の中、寒い夜を過ごしたものです。
 今年はコロナウイルスの影響もあり、また十年が過ぎたためか、仙台では市主催の慰霊祭は行われず、献花式のみでした。こうして記憶は風化して行くのかもしれません。
 それでもあの日を記憶に留めるための色々なことがありました、またこれからもあるようです。若い人たちの活動もあるようです。テレビ・ラジオでの特集番組もありました。

 東日本大震災では津波で亡くなった方・行方不明者が多数にのぼり、津波の恐ろしさを再認識させられました。しかし、と思わされることがありました。今年一月のトンガの海底火山の噴火の際に津波注意報が出された(一部では津波警報)のに避難した人はあまりいなかったとの事でした。潮位変化で海面は一メートル以上上昇したところもありました。結果として、避難の際の転倒で怪我をした人と漁船の転覆沈没が数件あっただけのようでした。大きな津波がなかったことは幸いでした。この警報・注意報が地震に伴ってのものなら避難をする人が多かったのでしょうか。

 福島県は未だ立ち入り禁止のところがあります。また、処理水の問題も風評被害などは解決されていないようです。

 震災をテーマにした本(ルポルタージュや小説)もたくさん出版されました。マンガも出ましたが、先日本屋で じんのあい の『月の輝き、星の影』と云うマンガを見かけ、思わず購入しました。この作品はフィクションですとありますが、気楽に読み進められるようなものではありませんでした。この後どのようにお話が展開して行くのでしょうか、気になります。
 余計なことですが、このタイトルを見たときに思い浮かんだのが小野不由美の「月の影 影の海」でした。
 十年一昔という言葉があります。あの日から11年ということで、十年は忘れて新たに一年経ったと思えればいいのですが‥‥‥。

 福島の原発事故は天災というよりも人災なのでしょう。しかしそのきっかけは天災でした。けれど今ウクライナで起こっていることはどうでしょうか。ウクライナの原発に何事も起こらないことを願います。
 ウクライナで亡くなられた方の御冥福をお祈りいたします。