2014年3月11日火曜日

地震から三年


 東日本大震災から三年になります。わたしの方は三年経ったのかとの思いですが、三年前から時が止まったままのかたもいらっしゃることでしょう。三年が長いのか、短いのかは人それぞれと思いますが、それでも時は過ぎていきます。

 瓦礫処理はあらかた終わったとのことですが、復旧はしても復興にはほど遠いのが実情です。災害公営住宅はほとんどが設計着手段階のようです。工事完了が100%なのは栗原市と美里町だけで、いずれも内陸です。津波被害のあったところで工事完了が多いのは山元町ですが、それでも17%にしか過ぎません。しかもこの町は人口が二割も減っているのです。工事完了は宮城県全体では3%とのことです。

 犠牲者数は地震と津波による直接の犠牲者に加えて、震災関連死による犠牲者も増えています。福島県では関連死の数が直接の死者を上回ったとのことです。これは原発の影響もあるようです。

 その原発ですが、今もって収束の様子は見えません。地下水は一日に400トン増えています。メルトダウンした燃料の様子もわかっていません。
 それでも夜ノ森公園の桜は今年も咲き、夜ノ森駅構内のツツジも咲くことでしょう。どちらも以前にその時季に見に行ったものです。

 4月6日に三陸鉄道が全線復旧するというのが明るいニュースです。

 10日の安倍首相の記者会見では、「復興は道半ば」と言っていましたが、その言葉を被災者の前で言えるのでしょうか。どうみても復興のスタートラインに付いたところではないでしょうか。


 仙台は三年前を思わせるように、午前中は雪が舞っていました。