2023年3月11日土曜日

地震から12年

 今日は天気が良く、暖かな日です。 12年前のこの日は雪のちらつく寒い日でした。星空を眺めることもなく、懐中電灯の灯りで部屋の中を確認して、狭くなった部屋の蒲団でとりあえず眠ろうとしたことを思い出します。

 十三回忌と云うことで、より一層思い出されることも多いのでしょう。震災関連死を含めて22,000名を超える方が亡くなりました。ところで、宮城県の2023(令和5)年度予算案の復旧・復興対策費は驚くほど小さくなりました。県としてはそろそろ手を引きたいのかも知れません。物理的な復興はほとんど終わりなのでしょう。けれど心に傷を負った人たちは、と思うと‥‥。

 ところで、東北三県以外の青森、茨城、千葉はどうなっているのでしょうか。ほとんど話題にならないようですが。

 地震といえば、一ヶ月ほど前に、トルコで直下型地震がありました。トルコとシリアで52,000名を超える死者が出ているとのことです。シリアは内戦の中にあって、被害は反政府勢力のところに集中していて支援物資が届きにくいとのことで心配です。トルコでは建物の被害が相当あるようです。圧死された方が多いとのことです。トルコの耐震基準は日本と同程度とのことなのに何故と疑問に思いました。今の耐震基準になったのは1999年とのことで、それ以前の建物が多かったこと、そして日本ではほとんど考えられないのですが、基準を無視した建物がかなりあったとのことでした。

 阪神・淡路大震災の時は建物の真ん中の階で屈曲したものが多かったのですが、日本でもトルコのようなパンケーキクラッシュのような事があるのでしょうか。

 今年は関東大震災から百年です。半年もしないうちに話題に上る事でしょう。


 マンガの事を書くのが目的のこのコーナーです。一年前にも、じんのあい の『星の輝き、月の影』に触れましたが、3.11に間に合わせるように2巻(最終巻)が出ました。震災と原発事故という二重の苦しみに見舞われた福島の物語です。

 昨年三月の地震では12年前の地震には耐えた本棚が壊れてしまいました。