2019年3月11日月曜日

地震から八年


 今年も3.11が来ました。あの日と違って今日は夕方まで雨が降っていて、寒くはありません。TV では数日前から特集番組をやっています。

 震災関連死者は3,700名を数えるとの報道には考えさせられます。せっかく地震を生き延びたのにと思うと、その後のケアも大切なのを今更ながら思い知らされます。生きていても仕方ないと言っている方がいます。自殺される方も多いとのことです。

 すでに復興工事はほとんど終わったなどの声も被災地以外ではあるとか。それに対して、被災地では六割近くの方々が復興はまだまだと言っているとのことです。復旧はほとんど終わったかもしれませんが、復興は、と言ったところでしょうか。
 災害公営住宅の建設はほとんど終わったとのことですが、そこでの孤独死も起こっています。隣に住んでいる人に会ったこともない、名前さえ知らないというのは余りにも…。
 また、家が全壊ではない在宅被災者の悲惨も TV でやっていました。災害公営住宅にも入れない、さりとて家を修理するお金もない、あきらめきっているような被災者には声も出ませんでした。

 TV で2011年と2019年の同じ場所で撮った映像が流れていました。2011年の映像で、地震は自然災害だから仕方がない、けれどあれは許せないと、原発を指さして言っていたのが印象に残りました。原発立地地区の復旧復興はあるのでしょうか。

 先日石巻の日和山公園に行ってきました。天気は曇りでしたが、海は静かで、川も滔々と流れていました。あの日の海と川はと思うと……。
 旧北上川の堤防工事はだいぶん進んでいるようでした。けれど道路から見ると、まさに見上げるような高さがあります。川を遡る津波を考えてのこととは思いますが、川面は見えませんでした。附近の住宅の二階から見えるかどうか。工事が終われば堤防の上に道ができるのでしょうけれど。

 昨年の12月に気仙沼リアスアーク美術館に行きました。そこには津波で流されて回収された生活品や学用品などが置かれてありました。これらを使っていた人は無事だったのだろうかなどと思うと、胸に迫るものがありました。

 仙台に住んでいるので、東北三県の事がどうしても中心になってしまいますが、青森県や茨城県、千葉県のことも考えなければなどとも思います。千葉県のタンク火災は首都直下地震を考えると対策はどうなっているのかと考え込んでしまいます。