カナダ映画と知らずに観ていて、最初はフランス映画かと思ってしまいました。途中で気づきましたが。
思春期のふたりの女の子のお話です。
ストーリーについてはネット上にいろいろ書かれていますので割愛します。
終わりのほうで次のように書いたプラカードを持ってふたりは地下鉄に乗り込みます。
「誰かが止めない限り、わたしたちは自殺します」
でも、薬を飲んで眠るふたりを車内に残し、ストライキに突入した職員たちは持ち場を離れます。車内のふたりを撮して映画は終わります(だったような気がするんですが、20年以上も前に観たので記憶が曖昧です、すみません)。
ネットの映画評に、ウォークマンに触れているものがあります。しかしそれは単なる道具としてしか触れられていないようです。けれど、ウォークマンとプラカードが象徴するものがこの映画の要のように思えるのです。
すなわち、アンビヴァレントな少女の心の象徴としてウォークマンとプラカードが出ていると思ったのです。内向的なものを表すウォークマンと、それでも外界とのつながりを持ちたいとの表れのプラカード。
でも、少女たちはプラカードを持っているだけ、しっかりとイアフォンをして、自分からは外に向かって話しかけようとはしない……。
それから20年、街をゆく人たちはかなりの人が iPhone などを当然のように聴いています。映画が作られ公開されたのはウォークマン発売から5年後、まだウォークマンに意味があったように思えるのですが……。
制作年 1984年
公開年 1986年11月
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