2016年5月2日月曜日

岡田あーみんの『お父さんは心配症』


 このマンガを読んだのは最近です。作者もタイトルも知ってはいましたが、読んでいませんでした。

 お父さんと16歳の高校生の娘・典子のお話です。母は他界しています。
 父は娘のことが心配でたまりません。どんな些細なことでも典子のことになると見境がなくなります。と云うわけで、同級生でボーイフレンドの北野くんは父親の目の敵です。

 ギャグマンガを説明することは野暮だと思いますので、そこは略させてもらいます。

 第21話からはお父さんの見合い相手の安井千恵子と息子の守がでてきます。典子は「守くんみたいなやさしい子大好きだもん」と言っています。
 第47話で交通事故でなくなったお父さんですが、そこはギャグマンガ、生き返り安井さんにプロポーズして、つぎの最終回は結婚式で終わります。が、最後のページはしっかりとギャグマンガです。

 ギャグマンガなのですが、それだけでは終わりません。
 読んでいて感じたことを一言(ではないかもしれません)でいうと、「おもしろうてやがて悲しき鵜舟かな」です(「おもしろうてやがて寂しき花火かな」と鵜舟がごちゃ混ぜになって最初に「おもしろうてやがて悲しき花火かな」が浮かんだのは内緒)。
 チャップリンの映画のような趣もあります。映画は終わりがしんみりが多いのですが、このマンガは中間でしんみりが多いように思えます。

 もっと早くこのマンガを読んでいれば良かったと云うのが偽らざるところです。

 書名『お父さんは心配症』 1~6巻
 出版社 集英社 RIBON MASCOT COMICS 351, 381, 405, 431, 463, 490
 1巻 1985年11月20日 第1刷発行 2014年 6 月 7 日 第73刷発行
 2巻 1986年 9 月17日 第1刷発行 2014年 6 月 7 日 第61刷発行
 3巻 1987年 5 月20日 第1刷発行 2014年 6 月 7 日 第47刷発行
 4巻 1988年 1 月19日 第1刷発行 2015年 8 月10日 第39刷発行
 5巻 1988年11月20日 第1刷発行 2015年 2 月11日 第30刷発行
 6巻 1989年 7 月19日 第1刷発行 2014年10月11日 第31刷発行
 右側が手元にあるものです。りぼん創刊60周年記念特別企画と帯にあります。


 同時に『こいつら100%伝説』と『ルナティック雑技団』も出ています。
 『ルナティック雑技団』は三作品の中では、ギャグマンガですが一番少女マンガかもしれません。けれども、タイトルの意味がわかりません。本質がギャグマンガなので変な登場人物が多いのですが、主人公の森夜の母親以外はそれほどルナティックな人物はいないようです。また、雑技団は何を意味するのでしょうか、人生はサーカスだよと云われれば、そうかなぁと思わないでもないのですが。

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